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1カラットの奇跡 第九話 小悪魔のリローデッド(1)

 週末の土曜日の夕方、和也はパチンコ帰りに、横浜のデパートのレディースフロアーを、うろついていた。香織にスカートを弁償する為だった。
しかし、種類が沢山有り過ぎて、同じスカートを探すのは、知識の乏しい和也には不可能だった。大体、黒いミニ位しか覚えていない。ブランドもサイズも分からないのでは、店員に尋ねても、お話にならなかった。それに、彼が店員に尋ねると、店員はにやにやして、彼女への贈り物かと、決まったように聞かれて、うんざりとしていた。それ故に、彼は諦めて自宅に戻った。

 和也は風呂上りのビールを飲んでいた。そして、優希に電話をしている。佐世保に通い始めた頃は、彼は毎日電話をしていた。だが、電話代も目の玉が飛び出るようにかさんでいた。その為に、その頃では週一となっていた。それに、旅費も馬鹿にならなかった。彼の貯金は月を追う毎に、加速的に減っていた。
 幸いに、あの二百七十万があるから続けているのが可能だった。あれがなければ、とっくの昔に和也は破産をしていた。そろそろ決着をつけて、優希を横浜に連れてこようかと、彼は考えていた。
 和也は、何気なく香織が大阪で身に着けていたスカートの情報を、優希に尋ねた。
プロの優希は、すらすらと答えた。D&Zコーディロイミニ、38サイズだった。そのブランドは、彼女の店で扱っている主力商品だから当然だった。
和也は横浜店でも在庫があったことを優希から聞き出した。そして、店の場所も尋ねていた。
優希は何でそんなことを聞くのかと和也に尋ねた。
しかし、和也は適当に仕事の為だと誤魔化した。電話では、あの経緯は話切れない。そして、余計な誤解を招きたくなかった。

 その翌日の夕方のパチンコ帰りに、買い物客で賑わう元町の商店街を、和也は歩いている。優希から聞いた店を見つけて、店員に例の商品を出させた。そして、それをレジに持って会計をしようとしていた。
「あら、佐藤さん。どうしたのですか。あっ、それ優希に贈るのね」
豊美は和也の後ろから、急に声を掛けていた。
「おう、そんな所だ」
和也は驚いて適当に話しを合わせていた。
豊美は羨ましそうに冷やかした。
「なるほど、優希は幸せ者よね。きっと、喜ぶわ」
「優希には、ナイショだぞ。驚かせたいからな」
和也は念の為に口止めをしていた。
「はいはい、分かっていますよ」
 豊美は、レジ係りに贈答用の特別包装の指示を出した。スカートは、上等な箱に入って綺麗なリボンで飾られた。そして、彼氏から彼女への立派な贈り物に仕上がった。
和也は、それを受け取って足早に店を出た。豊美に会ったのは計算外だった。しかし、余り気にせず、彼は先を急ぐことにした。

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